サッポロミュージアムdesign cafeに出かけました!Bookbinding

[2009/11/13 更新]


毎回、各界の専門家のお話が聞けるすてきなサロンです。

札幌に博物館ってないんですよ。
実はないんですよ。

で、作りたい、という人たちがいる。
サッポロミュージアムデザインカフェ
主催者のみなさんが、そうです。

作りたい、でも「運動」「陳情」っていう感じではなくて
いろんな人たちの口コミで、「こういう博物館がいいね」と
いろんなテーマで交流しつつ、それぞれの気持ちを話題にして
その中でデザインしていけたらいいですよね・・・・。
サッポロミュージアムデザインカフェ
そんな趣旨で、スタッフの手弁当で開催しているサロンです。
(もちろん、実費がかかるので参加するのに会費はかかりますよ)

毎回、テーマを変えて、その道の専門家がお話されます。
遺跡、史跡、図書、などなど。

今回は、石田製本の代表取締役石田雅巳さんが
製本についてお話してくださいました。

まずは参加者どうしでお話
最初は、まず隣りのショールーム的なところで 腹ごしらえしながら、参加者どうしでお話。 なるほど、お腹がすいているより、安心してお話に集中できますよね! この会は、「カフェ」という名がついているように、 参加者どうしのつながりや、情報交換をとても重視していて、 肩書き抜きでお話できるような場になっています。
70年以上の歴史を持つ札幌の製本会社のお話と・・

ひとしきり、歓談&腹ごしらえが終わってからは、
いよいよレクチャータイムでした。

正面のスクリーンだけでなく、壁面にも3つも投影される
すてきな会場、「ユビキタス協創広場 U-cala」。
迫力満点の投影をつかっての石田社長の話はとても面白かったです。

いろいろな製本の歴史、種類について紹介されたあと、
上製本の1つひとつの工程について、写真をつかって説明されました。

いまは大部分機械で製本作業がおこなわれますが、
上製本などの最初の寸法とりなどの段階では、やはり職人さんの手作業で
行うのだそう。
職人の技がとても求められるのです。

特に「綴じ」をどのように行うのかが、私にはずっとナゾだったのですが
(どうもそういう細かい作業について理解が悪いようで・・)
かなり理解できました。

本の綴じ方、部分の一つひとつにも、
「のど」とか「天」とか、いろんな名前がついていますが、
製本にもいろいろ種類があって、なおかつその工程にもそれぞれ名前がついています。

会場の一角には、製本の過程を、実物をならべて
展示してありました。

上製本の場合、1枚の紙に16ページ分が印刷され、
それを折ったものそれぞれを糸で綴じ、並べ、順にそろえたものをまた綴じ、
切り落とし、表紙を付けて・・・・
とまあ、簡単に説明してもこれだけの工程があります。

ひと手間かけた製本に、つくり手のぬくもり

きょうの話で印象的だったのが、「丸味出し」という工程です。

平たく固定した本を、背が丸く飛び出るように押すんです。

こんな本は、丸味出しがされている本です。

なんとなく懐かしくないですか。

石田社長の話のあと、カフェの岡村代表が
展示用に持参された私物の本の数々を手に取りながら、
この「丸味」についての思いをお話されました。

たしかに、昔は子どもの童話の本でも、児童文学の本でも、
「丸味出し」された本が多かったように思います。
言われてみると、最近、子ども用の本を買うとき児童図書コーナーに行くと、
昔は丸味があった背がカクカクになっていますね・・・。

この「丸味出し」には、やはり、ひと手間かけなければなりません。
でも丸味出しがされた本は、とても開きやすくて
丸みがあるがために、ぶつかっても「カクカク」よりは痛くない。

丸味出しをほどこした絵本は、つくるのに手間はかかるけれど、
その絵本を手に取る子どもを思うとその手間はかけたほうがよい、
という出版社の気持ちの表れだったのです。
それが、最近の本ではなくなってきている。

本の愉しみ方いろいろ

あと、「図書館製本」と呼ばれるものらしいですが、
雑誌を購読して、ある程度部数がたまると、永久保存できるように
きちんとまとめて製本するという楽しみ方もありますよ、と石田社長のお話。

電子図書化の話がすすむ昨今ですが、
紙でつくる「本」の魅力は、いつまでもなくならないだろうなあと思うとともに、
職人さんがずっと働き続けられるように、私たちも、
本をだいじに読んだり買ったりしていきたいなと思うのでした。

すてきな装丁の、夏目漱石の本。
復刻版。

山の雑誌、『アルプ』も、この日のテーマにあわせて
岡村代表が持ってきたもの。

なお、サッポロミュージアムDesignCafeは、
少ないスタッフで開催しているため、あまり多くの人数に対応できないとのことで
目下口コミでお知らせしているそうです。
なので、ご興味のあるかた、参加したいかたは、
焦らず口コミにアンテナをはるべし。

[関連LINK]
サッポロミュージアムDesignCafe

■もっと札幌都心を歩こう!「札幌てくてく
Sapporo tekuteku, to wander around Downtown Sapporo.

■Twitter用につぶやきブログはじめました!
http://www.sapporoteku2.net/blog/
Twitterはこちら。http://twitter.com/sapporoteku2"

最新エントリ

月間アーカイブ

rss