2007年、東京の渋谷にシブヤ大学というものができました。
この「大学」の授業で先生になるのは、
ダンサーや料理人、俳優など、街にいる、面白い人たち。
「学問」とは違った学び合いができる、
地域密着型の新しい教育のカタチです。
札幌でも、同様の考え方の「札幌オオドオリ大学」
いよいよ2月6日からはじまります。
「なんだか楽しそう」「面白いことがはじまりそう」
そんな期待が高まっています。
24才の学長、猪熊梨恵さんに話をお聞きしました。

(4)入門だけやります。

[ 2010/01/12更新 ]
てくいわゆる学校法人以外の授業とか講座って、
公共施設での生涯学習だったり
民間のカルチャーセンターでも実施していますよね。
こういうものとオオドオリ大学の違いって何でしょう。
猪熊決定的に違うのは、授業が無料で、
先生も無料で参加していただくところですね。

で、お金を払ってもらわないので1回キリの授業なんですよ。
あくまできっかけづくりであって、
先生には初級編しかやってもらわないんです。
てく「入口」だけつくる。
猪熊入門だけやって、気になれば自発的に動いてね
という方向に導くところが、
大いに違うかな。
てくはい。
猪熊私たちは、自分たちが気になったテーマを
投げかけていって、
響く人に響いてもらうというのが
作業としてあるのかなあと。
てくそれに引っかかった人たちの中から
自発的に、例えば「サボテンゼミ」とかが
生まれていくんでしょうね。
猪熊そうなんです。
一つ目標としてあるのは、
シブ大(シブヤ大学)の例でいうと
「ゼミ」とか「サークル」とか「補講」っていう
ネーミングのものです。
いずれも、生徒の自発的なもので、その中で
「こういうふうに、やりたいんだけどノウハウがない」とか、
人を知らない、というところを
じゃあ、私たちが、こんな人がいるから
一緒にできるんじゃないですか
っていうサポートもできれば、広がっていくんじゃないかなと。


てくいいですね。
先日、金沢に行ったときにすごく似てる仕組みで
タテマチ大学というのがあって
そこに「ビール部」というのがありましたね。
猪熊ああ、なるほど。
てくこの人たち、最初にビールのおいしい注ぎ方とかを
勉強したんだけど、それをきっかけに
ビールをもっと美味しく飲む会とかを
派生してつくっていったとか。

オオドオリ大学のいまのお話もそうですよね。
きっかけは与えるけれど、
その後は自発的にやってもらって。

札幌の場合は、サッポロビールもありますしね(笑)。
猪熊はい!
てくそういうのがいっぱいできてくると、
街に出てくるきっかけができますよね。
猪熊NPO法人にする予定なんですが、
どちらかというとまちづくり系のNPOなのかなと。
それはなぜかというと、街に対して
自発的な関わりを促したりするから。
街が好きじゃないと、
きれいにしたいとか安全にしたいとか、
思わないと思うんですよね。
やっぱり、街の中が楽しくなったりとか
刺激的であれば、出て行く人というのが
少なくなると思うし、
出て行っても戻ってくる受け皿ができたり
していってほしいなあという個人的な思いもすごくありますね。

私、高専出身なんですけど、
札幌にデザインの職場というのがあまりなくて
外へ出て行った人が帰ってきたいんだけどなかなか
就職先がなかったりとかっていうのは、けっこう寂しいなあと。
てく「ゼミ」や「サークル」が動いていって、その中で
デザインのビジネスが生まれてきたりすることも
期待したいですよね。


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