2007年、東京の渋谷にシブヤ大学というものができました。
この「大学」の授業で先生になるのは、
ダンサーや料理人、俳優など、街にいる、面白い人たち。
「学問」とは違った学び合いができる、
地域密着型の新しい教育のカタチです。
札幌でも、同様の考え方の「札幌オオドオリ大学」
いよいよ2月6日からはじまります。
「なんだか楽しそう」「面白いことがはじまりそう」
そんな期待が高まっています。
24才の学長、猪熊梨恵さんに話をお聞きしました。

(8)人生一度きりなので無茶していいかなって。

[ 2010/01/25更新 ]
てく猪熊さんは、建築専攻でいらしたけれど、
いろいろなジャンルを経て
現在に至っているというわけですね。
猪熊建築だったのですが、いつのまにか。
てくこういうことをしているわけですね。
へえ、そうですか。24才で。
ぼくよりいろいろな世界を見てきて。
今までやってきたことが、
オオドオリ大学で生かせそうですね。

猪熊介護、面白いですよ。
てく建築専攻で介護もしたことのある24才って
あまりいないでしょうね。
猪熊札幌市立高専も、4年制の札幌市立大学になるときに
看護学校とドッキングしたんですよね。
クロスオーバーのことって今すごく重要になってきています。
卒論を書かなければいけなくなったとき
空間と人の行動学ということで、グループホームの中の
「個の場」と「公の場」で人の意識が変わるというのを
勉強して、すごく面白くて。

認知症って、家で介護するとすごく大変なんですよね。
自分のおばあちゃんだとできないことも
他人だとやさしくできたりとか。

そういうのってあるんですよね。
人って。
それもすごく面白くって。
てくそうですか。
猪熊介護されるほうも、
自分の娘には強く言っちゃうんだけど
ヘルパーさんには優しくなれるとか。

社会で生きるすべなんですよね。
それは年をとってもぬぐいきれなくって、
だからこそ正気でいられたり、
ぴしっとしなきゃと思えたりするんですね。
お隣におじいちゃんがいるからちょっときれいにするわ、とか。
そういうことって意外と大切なんだなと感じました。

てく人間的に社会で生きていくために
本能的にそういうものが働くんでしょうね。
猪熊あると思います。
今まで生きてきた社会がそういう社会だったからこそ、
はだけないようにちゃんと服を着なきゃとか、
なるんだと思います。
介護する側も、そういうふうに着ましょうねという
投げかけができたりとか。
それが面白かったですね。
てく面白いですね。
そうか。
分野のクロスオーバーって大事ですね。


もう一つ突っ込んだ話なんですけど。
猪熊さんはオオドオリ大学の学長ということを
仕事として選んだわけですが、
よく思い切ったなと思うんですよね。
これから課題をクリアしていきながらつくっていく
オオドオリ大学に自分をかけてみようと踏み切って、
勇気があるなと思うんですよ。

猪熊楽しくてしょうがないです。
不安はそれと同じくらいありますけど(笑)。
でも、人生一度きりなので無茶していいかなって。
てくいま、学長として動いているということとは別に、何か他に生計を立てるためのビジネスを自分で持っているということは。
猪熊ないです。
てくうーん。いやあ、すごい。
授業料無料で。
札幌で、特に今の時代、
企業の協賛をもらうことが厳しいですよね。
猪熊それは、授業を通して
(実績を見せて理解していただく)というのが
一番だと思っています。
てくどんどん実例をつくっていって、
単発でもこういうことならお金を出そうか
というのを、授業単位で協賛をもらうということ
なんでしょうね。

 
(つづく)

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