ほくせんギャラリー[アイボリー] 〜札幌からアートを発信

[2008/02/20 更新] ( ココ行ってみたい♪ )

HOKUSEN GALLERY [ivory](ほくせんギャラリーアイボリー)があるのは南2条西2丁目、時計台通り三番街に面している、おしゃれなBLOCKビルの4階。
ivoryは、その名の通り象牙色の明るく温かみのある空間が特徴的なギャラリー。この、ありそうでなかなかないユニークな空間を持つギャラリーとクリエイターズショップの運営によって札幌の街なかからカルチャーの発信源として、どんどん進化しています。

ivoryは、3年ほど前にカード会社ほくせんが、地域に文化的な貢献をするという趣旨でオープンしたギャラリー&ショップ。
ギャラリーでは絵や陶芸などだけでなく、映像、音楽、クラフト、パフォーマンスなど幅広いジャンルにわたるクリエイティブな作品の展示、プレゼンテーション、交流の場としても活用されています。

ギャラリーとして、そしてギャラリーという一言でくくれない、ivoryの魅力とは?
ショップとギャラリーのチーフマネージャーであり、ご自身もウェディングドレスのアーティストでもある木口桂(きぐちかつら)さんにお話をうかがいました。

−−  アイボリー(象牙色)の温かみのある白が目に優しくて、ここにいるだけで癒されるような空間ですし、ギャラリーに展示される作品の存在が壁や天井の色や照明によってふわっと浮き立ってくるようです。
木口  「アイボリー色というのは、どんな色の作品がきてもしっくりくる色なんですね。おかげさまで主催者のかたなどから好評をいただいています。」

ギャラリーの隣りは札幌・北海道のクリエイターの作品を販売しているセレクトショップ。札幌のアート・カルチャーの発信拠点として徐々にivoryの名前が浸透してきています。

−−  一言でギャラリーとくくってしまうにはもったいないスペースですね。ギャラリーの隣りのショップも、かわいかったり素適な、こだわりを持って選ばれたんだろうなあと思うような作品が販売されています。
木口  「ここは、特にこの辺の札幌中心部の方々に、ほくせんが企業として文化的な貢献をしていきたいということで、開設が実現したものなんです。 私はご縁があって最初から携わっているのですが、もともと小樽でアトリエを構えてウエディングドレスを作っていまして、このギャラリーを運営してもらえる人を探しているという話をお聞きしたんです。ギャラリーを運営しつつ自分の仕事のためのスペースも設けて商売もできるということで。 要は、私はウェディングドレスを作ったりデザインしたりお客様の相手をしたりをここでするんですけど、それプラスギャラリーを運営する。札幌、いや、北海道を中心としたといったほうがいいかな、クリエイターさんの作品を集めてみなさんに提供できる場にしたい、というお店もありながら、私もいち市民としてここでも創作活動をしています。」

−−  木口さんのアトリエも兼ねているということですが、ご自身アーティストとして、ここに場所をかまえて良かったことはどんなことですか。
木口  「ここにいると、隣りで個展をやっている作家の方と仲良くなれて、そんな頻繁ではなくても、こういうのが好きだというお客様がいれば、その方を紹介したり逆に紹介されたり。私はウェディングドレスを作っていて、お客様がウェルカムボードをつくりたいということだと、うちのクリエイターさんにも絵を描く方が結構いるので、そういう方にボードをつくってもらったりと、そんなところでつながっていきます。いろんな業種の方が入ってくるので。お花屋さんもいますし。」
−−  お花屋さんもいらっしゃるんですか?
木口  「実店舗はないんですけど、うちのショップで取り次ぎをして、お客様にここに来ていただいて打ち合わせをしたりしているお花屋さんです。ギャラリーで月に2回教室をしていただいたりとか。そういう広いおつきあいを皆様とできるところがメリットですね。
そしてそういう方々がここを通してまた広がってきているというのを、実際この3年間かなりたくさん目にしてきているんですよ。この場所が、中心街ではあるんですけれど、やはり路面ではないのでわかりづらくて、なかなか広がりづらいというところがあるんですけれど。やっと今になって少しずついろんなかたにお目にかかれるようになってきたんですよね。ギャラリーなんかも面白い方がいろんなイベントをやってくれたりとか、そういう部分でもようやく広がってきました。」

−−  最近、アイボリーさんのお名前を、ちょくちょく目にしています。
木口  「そうですか。ありがとうございます。 最初はやはり、個展というふうになると絵とか陶器だとかと美術系のジャンルに限られていてしまいがちなんですけど、当初から絞りこむつもりはまったくなかったんです。結構いろんな方がいらっしゃって。パフォーマンスやってる方とか、音と映像をつくってる方とか。 こちら側さえきちんと体制を整えられれば、いろんな方が表現することができたり、交わることができるんだということを学ばせていただいています。」

−−  先日ギャラリーでクラフトカフェがあってお邪魔したときは、かなりくつろいで長居してしまいました(笑)。
街なかではあるんですけど、なんだろう、相当静かで過ごしやすいですよね。ほんわかと明るくて静かな、L字がかった形の部屋で。スペース的な評判はどうですか。

−−  今まで開催された展示で面白かったものを教えていただけますか。
木口  「つい先日(2008年1月20日)ですが、CANDLE JUNEさんのイベントがここでありました。 東京の方なんですけど、これはすごく意味のあるイベントだったなあという感じがしました。うちの主催じゃないんですけど、うちも協賛させていただくという形で。
CANDLE JUNEさんは、その世界ではかなり有名な方で。キャンドルを作っているんですが、ただ作っているというだけでなくて、世界の紛争だとかテロとかが起こってしまった街を旅しながら、宗教を越えてただ祈って、キャンドルを灯してみんなで考えてみないか、というんじゃないですけど。内容的には重い内容なのに、JUNEさん自身にすごい力があって。」
−−  なにかひきつけるものがあるんですね。
木口  「告知できなかったくらい急に決まった話だったんですけど、ivoryに、今までで一番入りましたね。たったあれだけの告知だったのに。
この開催は、本当にラッキーだったなあ、と。JUNEさんという方にお会いできたりとか、主催するお店の方とお話をして、上っ面だけでなくみなさんいろんなことを考えながらやっているんだなあということに触れさせていただくことが、すごくありがたいし、そういう場所を少しでも提供することができるということに関しては、やはりHOKUSEN側の意思が貫けているというか。そういう部分では、お手伝いができてよかったなあと思います。
私利私欲のためにイベントをやって儲けようという人は、普通に結構いると思うんですけど、ここまでちゃんとした意味をもってやることがこんなに人を動かすということを、すごく感じさせられた一つのイベントだったので。 次に何か私たちもやるときとか、みなさんとお話をさせていただくときのためにも、いい材料になったなという気分にはなりましたね。やっと3年経って「ああ!」という。頭でわかっていても実体験がないと人間ってわからないじゃないですか。そういう意味で、ようやく気がつかせていただいたなあという感じですね。ああ、やってきてよかったなというか。あーーこういうことか!と。
ということがあったのでますます楽しんでやれるようになってきました。 こういうことをしているといろいろと大変なこともあるんですよね。全部が回らなかったりすると、ああ、自分の力不足だなと思ったりとか、ちょっと向いてないのかなあとか、いろいろ考えることがあるんですけど、そういうのを覆すようなことがたまにあったりすると、ああ、ちょっとやっててよかったな!というふうに思います。そしてそういう部分をいろんな人にせっかくなら分けてあげたいというか、広めてあげたい。いい勉強になりましたね。」

−−  ivoryさんは、敢えてものすごく多様なジャンルな人たちにアクセスしているように見えます。
木口  「(運営面では)仲間でやっていてうまくいくと、その仲間の輪の中「収まってしまう」という難しさも、一つあると思います。うちは、それも最初からの課題だったんですよね。人間ってやはり仲のいい人どうしが集いやすいですから、そこからまた新たに誰かが入ったりそこから出たりというのは、難しくなってくるというか。そういう部分もあるので、なるべくそれはよそうと。一つの団体に偏ってしまったりとかそういうことではなく、純粋に「この人はちゃんとやっている」「この人の作品をここから出してあげたい」と思える人の作品をなるべく応援してあげたいなあ、というふうに思っているんです。ずっと盛り上げて行きたいとか、続けていくには、外に外に発信していけるようにと思ってやっています。」
−−  実際、この空間はいろんなことに使えそうですよね。
木口  「去年からかな、たとえば音を出したイベントも可能にしていったりとか、時間も最大限延長できる部分はがんばろうとか、試みています。設備はあるんですけどね、商業ビルなので音を出すイベントが入るという頭が、最初の計画にはなかったんですよ。そこを、ぎりぎり可能な部分でやらせていただいてます。アコースティックイベントも去年からやっていますが、意外と響いてきれいな音が出るんですよ。 やりながら、今度はこういうイベントもできるよねとか、可能性が少しずつ広がってきていますね。もっといろんな人に使ってもらうために、HOKUSEN側と一緒に、少しずつ改善できるものはしていこうという形でやっています。 私自身は、まだまだここが知られていないと思っています。一般の方に、ギャラリーと言えばあそことあそことあそこだよねというふうに広がっていくように、いろんな活動をしながら知っていただけるよう努めているところです。」
−−  では、札幌てくてく読者に一言お願いします。
木口  「がんばっている作家さんがたくさんいるのを、いろんな方に見て、触れていただきたいので、ぜひ一度いらしてみてください。カフェはないんですけど、癒される、ほっとできるスペースだと思いますので、息抜きをしたいときにでもくつろぎにどうぞ。

ショップでは、3か月ごとに入れ替えをしながらいろいろな作家さんの作品を置いている。陶器、アクセサリー、衣料、キャンドル、木工作品など。お花屋さんなど、オーダー制のものもこの場で打ち合わせをしたりして販売できるなど、販売の形態や販売しているものの種類にはこだわっていないようでした。作家さんは、おもに札幌や北海道在住だけれども、面白いものとして道外のショートフィルムのDVDもありました。とはいえ、ivoryギャラリーのほうで札幌国際短編映画祭関係のイベントも開催したこともあり、あながち札幌と関係がないわけでもなかったりします。

札幌駅周辺に人が集中しているけれど、この三番街のある大通に、どうやってお客さんが来ていただけるのか、まずは「ここにしかないもの」のために来ていただけるように、そしてそれがあるということを情報発信していけるようにがんばりたい、と木口さんはおっしゃっていたのも印象的でした。

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ほくせんギャラリー[アイボリー]
HOKUSEN GALLERY ivory
営業時間 11:00-19:00 (月曜定休)

060-0062 札幌市中央区南2条西2丁目 NC HOKUSEN ブロックビル4F
(正面奥のエレベーターにてお上がりください)
TEL:011-251-5100 FAX:011-251-5103

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