PMF “アラカルトコンサート”に行った!

[2008/07/16 更新] ( てくてく )

只今、札幌コンサートホールKitaraをはじめ、札幌市内のいろいろな場所で開催されている、パシフィック・ミュージック・フェスティバル
PMFのアラカルトコンサートが、札幌市役所1階ロビーで7/15(火)から7/18(金)まで開かれているので、7/15(火)に行ってみました。開演前から多くのお客さんが座って待っていましたよ。

開演前から多くの人が既に自分の席を陣取っていましたが、
演奏がはじまると、どんどん外に人の輪が広がっていきました。

今日のアラカルトコンサートの演目は、作曲家である細川俊夫さんの曲「旅X、フルートとアンサンブルのために」です。

フルート演奏は、イタリアのマヌエル・ズリアさんなのですが、今回は、曲をまるまる演奏するというのではなくて、ちょっと面白いものでした。


ふつうのフルート、小さなピッコロ、アルトフルート、そしてバスフルート。この4種類のフルートで、フルート演奏の多様さと、細川俊夫さんが未来につないでいきたい音楽というものについてお話をしながら、お話がわかるように細川さんの曲の一部をズリアさんが演奏する、という形でコンサートは進められました。


じつは、今日の演目「旅X、フルートとアンサンブルのために」は、同日Kitaraで、オーケストラで演奏される曲です。

この曲でのフルートの音の出し方を、書道にたとえて、細川さんはお話してくださいました。

書道!

なるほど、筆の太さ細さやタッチ、筆運びが、フルートの音の滑らかさや音が飛び散る感じ、まっすぐに伸びる音などに重ねられて、とてもわかりやすかった。



最初の演奏は、少し日本の尺八みたいに聞こえる音。
楽器から唇を離して吹く方法、歌いながら吹く方法、口笛を吹くような音を出して吹く方法など、いろいろな吹き方を曲の一部を吹きながらデモンストレーションしていて、本当にフルートっていろんな演奏の方法がある!と思いました。
それがなんだか、かっこいいんです。
私は、今日の演奏は、アンビエントなどといったジャンルが好きな若者などにも聞いてもらいたかった気がします。

クラシック音楽って、昔の時代の人が作った曲を演奏するイメージがあるかもしれないけれど、細川さんは、いまこの時代にもクラシック音楽を作ることの大切さを語っていました。その時代、その時代の作曲家がいて、それを演奏する人たちがいて、はじめて音楽が受け継がれていく、というようなことだったと思います。

細川さんによると、19世紀ヨーロッパでは、そういう風の音のようなものは、「雑音」として音楽からは切り捨てられていたそうですが、日本には風の音のようなものも音楽で表現してきた伝統がある。そうした伝統をクラシック音楽の中に取り込むことで現代に継承している細川さんのこの曲を、今日のKitaraのコンサートにて、日本では初めて演奏するのだそうです。

残念ながら、私は今晩のコンサートには参加できなかったのだけど、「聞いてみたい!」と思うには十分な面白さの、アラカルトコンサートでした。

なかなか予定が立てられなくて、どうもコンサート会場に行くまでに至らない・・という人にも、PMFの魅力が伝わったのではないでしょうか。
行った人の何人かは、「どうしてもスケジュールを調整して今晩のコンサートに行こう!」と思ったのでは?

聞くシチュエーションやきっかけが変わるだけで、音楽ってすごく新鮮に聞こえたりします。「こんなものとタカをくくってた自分」がくつがえされたりするようなこともあります。アラカルトコンサートに限らず、いい演奏が一度に札幌で聞けてしまうPMFは、そんな音楽との出会いの、いいチャンスなのではないでしょうか。

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[ 関連サイト ]
・PMF
http://www.pmf.jp

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