12月10日(月)、新月でいつもより暗いはずの夕方、4丁目交差点付近はいつもより明るい光が。札幌市の路面電車「4丁目」電停を光で彩るイルミネーションの点灯式と、イルミネーション電車の出発式が行われたんです。イルミネーション電車の車内の装飾は、札幌市立大学4年生が担当。なんと、エゾサンショウウオがモチーフに?!

最近では、こんなかわいいラッピング電車も多く、いろいろな車両に出会うのを楽しみにしている人も多いかもしれないですね。
今日は、そんな路面電車にまつわる3つの話題です。
まずは、イルミネーション電車。
昨年、札幌市立大学の学生が担当した外面の装飾が、今年もそのまま登場!
そして今年の学生のみなさんは、電車の内側の装飾を行いました。
今日はその出発の日なのです。
次に、冬の間、路面電車をつかって沿線の街をたのしもう!ということで
さっぽろロマンティックパスポート。
一日乗車券なのですが、とぉってもお得。
本日発売なのです。
そして、この始発・執着駅の「4丁目」電停が、
2月までの間きれいなイルミネーションで装飾されるので
その点灯式が行われたのです。
この3つが同時に行われるということで、
今年最初のイルミネーション電車を貸しきった
「さっぽろロマンティックパスポート体験トレイン」に
10組のペアが招待されました。
招待されたみなさんは、車内で
イルミネーション電車を装飾した学生のみなさんとお話ししながら、
DJ グッチーさんとフードライターの小西由稀さんのトークが
聞けるというとてもすてきなイベントです。

さて、出発前に、電停から目と鼻の先にある、
元かさはら楽器店「さぱらホール」で、
今回関わったみなさんからのお話がありました。
まず、札幌市立大学の5名のみなさん。
デザイン学部空間デザインコース専攻の山田良先生のご指導のもと、
2年生の図司早夕里(ずしさゆり)さん、平山友美子さん、
飯島沙織さん、楠美静香さん、宮坂綾さんが、
イルミネーション電車の中の装飾を行いました。

装飾のテーマは「もいわ山の動物たち」。
エゾサンショウウオという生き物をモチーフに作ったそうです。
「イルミネーション×エゾサンショウウオ」ですよ!
このユニークなアイディアは山田先生の提案だそうで。
最初聞いたときどう思ったんでしょうか?
「現代アート風だな、と思った」
と言うのは、代表してステージで紹介していた図司さん。
「模様とかそういう感じじゃなくて、かなりリアル。
湧き出ているような、そういう感じですね。ホンモノのもいわ山っぽいイメージです」
出来上がったものを見ての感想は
「物々しい感じ」だそうで(笑)。
「嫌がる人もいるかもしれないんですけど、伝えたいこととしては、
もいわ山のきれいな自然を残していってほしいなという市民に対する訴えです」
とのこと。
「サンショウウオというのはきれいな山でしか生息できないんです。
だから、このままきれいな札幌の街を大切にして行こうという気持ちですね」
そう言われてみると、
路面電車の沿線には、もいわ山があるのです。
もいわ山って、天然記念物なのです。
こんな、都心からすぐ路面電車でいけるような山が、実は天然記念物というのは
なかなかすごいことですよね。
そして、稀少なオオサンショウウオといった生き物もいるということも。
それにしても、電車の中に、リアルなサンショウウオを・・というのは、
なかなか斬新ですてきですねー。
「ホントに、賛否両論あると思うんですけど、
面白い、と思っていただけるとうれしいです。」
カッティングシートを使ってエゾサンショウウオの形ができました。
指先の細かいところまで丁寧につくられています。
制作に1週間、電車での作業が2日間かかったということで
みなさんにぜひ電車に乗っていただいて、
アートとしての装飾を見ていただいたいなーと思いました。
ということで、中を見ていただきますか。


うーん、写真では伝え切れません。
やっぱり、実物を見てくださいね!
この「さっぽろロマンティックパスポート」と同時に発行された、無料のガイドブックもあるんですよ。
ここには、市電沿線の43店舗のグルメ情報が掲載されています。
この中の「ロマンティックグルメ」20軒をセレクトしたのが、
現在様々な雑誌で活躍中のフードライター小西由稀さん。

市電沿線のおいしいお店が、しっかりセレクトされてます!
「冬って寒かったり道が悪かったりするので、
なかなか外出しづらいと思うんです。
これをきっかけに、冬の街をたのしんでほしいですね」
と、小西さん。
ガイドブックに掲載されている沿線のお店を
ゴトンゴトン電車に乗ってめぐるというのも、
「スロウでアナログな心地よさ」なんじゃないかなぁ、と思うのです。
食事やお酒を冬の夜長にゆっくりとたのしむのも
ロマンティックでいいですね。

さて、招待客のみなさんに、
ミスさっぽろの青山千景さんからキャンドルが手渡されました。
きれいなキャンドル。
でも熱くないんです。LEDのキャンドルです。

みんなで、電車の乗り場まで移動します。
グッチーさんいわく・・・聖歌隊のようにキャンドルを手に!!


そして、電停イルミネーションの点灯式です!!
グッチーさんと一緒に「Light My Fire〜〜〜〜!!!」(by Doors)

じゃーーん!!点灯しました!!


イルミネーション電車も一緒に点灯!

とってもかわいいですね。
イベントに参加した方にもお話しをうかがいました。
ご主人と二人で来られたという工藤夕香さんは、
通勤で市電を利用しているのだそう。
「毎日のように電車に乗っていると、
四季の変化がとてもよくわかっていいんです。
市電がもっともっと盛り上がってほしいので、ロマンティックパスポートが
どんなものなのだろうと、とても興味があって応募してみました。」
何か新しいものを作ったりすれば、新しい刺激がやってくるのは
当たり前。でも、身近な、いつもそこにあるすてきなものにも、
活用次第でもっともっとワクワクするモトになるものが潜んでいる。
路面電車は、そういう種類のワクワクを私たちに提供してくれるのでは。
そしてそういう種類のワクワクを大切にしている工藤さんのような方が
もっともっと増えていくといいなあと、お話しを聞いていて思いました。

最後に、4丁目電停のイルミネーション設置にたずさわった、
札幌中心部商店街活性化協議会アドバイザーの服部彰治さんの言葉です。
「“まち”と呼ばれて市民に愛され親しまれてきた大通が、
さらに愛着を持ってもらえたらいいなと思っています。
今回は冬の企画でしたが、四季を通して“まち”をたのしんでもらえる企画を
これからもどんどん作っていきたいと思います。」

[関連サイト]
さっぽろロマンティックパスポート | イルミネーション電車 | 札幌中心部商店街活性化協議会 | 札幌市立大学 | 北海道All About
[札幌てくてく記事]
2007.12/5「さっぽろロマンティックパスポート」 | 2007.11/27「イルミネーション電車に乗れるよ」

