降りたてほやほやの雪って、真っ白で
ふわっとして、すごくきれい。
ですが、その状態は長くつづかない。
少しでも暖かくなったり日が差すととけてしまう
はかないものなんですよね。
かといって、とけないくらい寒い日には、
雪のつもりかたもまた違う。
こんなふうに「ふわ」っとはしなくて、
さらさらと粉みたいなんですよね。
その日そのときにしか見られない雪を、
その日そのときに、この目で確かめられるのは、
北国で暮らしてうれしいことの一つです。
あー、そしてもう窓の外からはぐちゃぐちゃと、
車が道路を通るたびに、とけた雪の音がする。